「効率化」という罠に陥っていませんか?
チェスタートンの名言に学ぶ、真の問題を浮き彫りにする「なぜ」の力
『解決策が わからないのではない。 問題がわかっていないのだ。』 (ギルバート・ケイス・チェスタートン)
どうもカズです。
問題を前にしたとき、 私たちはほとんどの場合、すぐに「解決方法」を考え、探そうとしてしまう。
しかし、コンサルティングの現場でも、 「そもそも本当の問題を認識できていない」ことに起因して、行き詰まっているケースが非常に多い。
例えば、ある管理職からの相談。 「社員が効率的に動いてくれない。どうすれば効率的になりますか?」
果たして、解くべき問題は本当にそこだろうか。
私は手段と目的の混同を解きほぐすため、あえてこう聞く。
「なぜ、効率的にしないといけないのですか?」
「えっ?その方が会社にとって良いですよね?」
「効率的にする、一番の理由は?」
「……それは、社員が早く帰ることができるからです」
「なぜ、早く帰るのが良いのですか?」
「その方が余暇が増えてリフレッシュできるし、疲労による平凡なミスも無くなると思うので」
ここで視点が変わる。
「ならば、『効率化』という手段を焦る前に、『どうすれば早く帰ることができるか?』という本当の目的に向き合った方が良いですね」
目的が「早く帰るため」と明確になれば、解くべき本当の問題が見えてくる。
では、なぜ早く帰れないのか?現場の実態を探ってみる。
例えば、「定時際にお客様の問合せが途切れず、その対応で遅くなる」という事実が原因だとわかったとする。
ならば、解決策は「問合せ対応を二交代制にする」「チャットボットを導入する」といった具体的なものに変わる。
「なぜやるのか」という目的をハッキリさせることで、真の問題が顕在化する。
すると、チームで解決策を出し合う際の姿勢も劇的に変わる。
「効率を上げろ」という会社都合の【他人事】から、 「早く帰って自分の時間を楽しもう、ミスを減らして楽になろう」という現場の【自分事】に変わるからだ。
社員が自分事として動くようになれば、結果として、勝手に効率も上がっていく。
【解決策がわからないのは、 本当の問題が分かっていない事が多い。 真の問題を顕在化させるには、 「なぜそれをするのか?」と問いを繰り返し、 隠れた本当の「目的」を浮き彫りにすることだ。】


